下図は、ドル/円 日足チャート & 週足チャート。
以下箇条書きで思いついたままの覚書。都度追記。
USDJPY日足USDJPY週足■ 現状分析...
・昨年秋より続く今回の強い上昇トレンドは、昨日再び高値(102.15)更新し、未だ第1波動中。
・サブチャートに示した移動平均線(≒1年)からの乖離率は2度目の20%超え
(比較:リーマン・ショックの最大は16%)となり、当方だけでなく前記乖離サインを利用した逆張りエントリーで第2波動の始まりを読み違えたストップはかなりのボリュームであったと想像。
・これは、90円超のボラティリティがそれまでのものと比較して増大していることからもわかる。
・一目均衡表/遅行スパン
(フライング エントリーが主)の騙しも、前記と同等ボリュームのストップがあったものと想像する。
・先週木曜日の100円超えは、遅行スパン フライング売りサイン(騙し?)の3回目であり、初回である2月25日は94.5から数時間で350pipsの急落を反映したもの。終値も91円台であったため、その後の遅行スパンは実体95円を超えることができないと多くの投資家が予想したハズ。ちなみに2回目は4月4日黒田総裁会見後700pips急騰から4月16日 95.8の押し目をつけた時。NYクローズでは実体を下抜くことができず、その後の100円再トライに繋がった。
・言い換えれば上記は「NYクローズにおける遅行スパンの実体下抜け」がワークすることを強く示唆していることを覚えておきたい。長期的な基本戦略はもちろん押目買いでOK!?
・先週木曜日の大台4回目トライは、ロイター含め著名なアナリスト達がこぞって下方向を見ていたと記憶しているが、振り返れば綺麗な三角保ち合い
(ペナント)上抜けの形。
・ここは今回大相場で、一目均衡表雲が最も薄くなっていた部分とも重なり、雲としては4月2日のサポートがワークしていただけに当方含め多くのストップが大台突破に貢献してしまった。
・今更感はあるが前提として、衆院選以降 急激な上げ下げのため、日足レベルのテクニカル指標はワークしないことを肝に銘じること。
・あれほど強かったMACDダイバージェンス
(天底サイン)でのエントリーもSTOP連発。
・設定2という想定上極めて低リスクW2C-Clipperもロスカットとなり、ナンピン+マーチンEAにとっては当面厳しい相場を覚悟する。両建裁量必須。
・EAには厳しい相場。もちろんスキャEAや相場心理を重んじないEAは、たまたまレベルではあるがワークするものもある。
・周期やアノマリーも総崩れ...窓埋め、3末のレパトリエーションや、このままではSelli n Mayも危うい。
・週足チャートを見ることで、今回上昇トレンドの強さを相対比較できる。「山高ければ谷深し」ここからのロングは脱レバレッジ
(森氏)で。
■ ここから...
・主要各国重要指標に注目。
・さすがに本邦要人発言のトーンにも変化が。
・利回りのいいようにみえるものへの資金シフトにより長期金利
(10年国債)が上昇中。力わざでは現状この流れは止まらないと思う。1%を超え加速すると当然設備/住宅投資が鈍り、逆に政府利払いは増え、財政悪化進行。デフレ脱却、経済成長を目論むアベノミクスにも黄色信号点灯。
・G7ではなかったようだが、いつ飛び出すかわからない欧米の円安懸念発言には常に注意が必要。
・この上昇トレンド維持は、ここまでくると結構微妙なバランスでギリギリ保たれているよう。
・こういった一方通行の相場では、巻き戻しも大きいのが常。
・ローソク足、大陰線陽線が多くなっていることは、不安定な投機ポジションの占める割合が大きくなっていることを示しており、年末第3上昇波に向けての調整急落第2波が近いと見ているが…
・いつもの大相場と同じようにAUD/JPYがクロス円の先行指標になるのか...
・日足チャート 102.15で引いたフィボナッチリトレースメントからの押し目は、23.6%:96.4 、 38.2%:92.5 、 50%:89.64
・重要なチャートポイント101.5円を超え真空地帯突入から、週足チャート下降トレンドラインより導かれる次の上値メドは105〜106円?
2013.05.14
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