原因として挙げられているものは、
・原油を産出しない南ア、そのため最近の原油価格高騰によって、経常収支が大幅な赤字に。
・主に石油関連製品の値上がりによってインフレが加速。
・08年5月には暴動が発生、政治面、治安面のリスクも依然として残る。
図は、南アフリカ共和国におけるその「政策金利と対円レート」の関係をグラフにしたものである。
横軸に期間、縦軸左に政策金利、縦軸右に南アランド/円レートをプロット。
2000年以降の利上げ局面(オレンジ矢印で示した期間)と利下げ局面がそれぞれ2回、
高所据え置き局面(青矢印で示した期間)は1度で、前回との比較からもうすぐおとずれるであろうそれを分析する。
図からそのまま読み取れることは、2度の利上げ局面でのレートは横ばいレンジ相場(ボックス相場ともいう)で、
逆に高所据え置き局面で大きくレートが上昇していること。
もちろんそのとき時の特殊事情による変動要因はあるため、金利だけでレートの動きを予測することは荒っぽいことではあるが、
FXと違い、一般的に長期国債や、長期の定期預金を仕込む場合、金利の上昇局面が予想される場面では待ち、高止まりしたことを確認してから仕込むものである。
つまり、以前からの懸念材料である10%を超えるCPI(CPIX)が落ち着き、設定されたインフレターゲットに収束することが確認されたときが、ランド/円のレートの本格的な上昇局面となるのかもしれない。
【過去記事】
2008.06.13
2008.06.21 11:30
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