利食いが早く、損切りが遅い... っていうか損切りしない。。。
ノーベル経済学賞を受賞したダニエルカーネマン (Daniel Kahneman)は、人間は「損をするように出来ている」と言います。 → 利小損大のメカニズム参照
「お金を得た喜びよりも、失う苦痛の方が大きい」というこの理論。
言い換えれば、恐怖>>欲望 です。
損失嫌悪バイアスがまさにコレにあたります。
損切りを嫌うトレーダーは、一見運用パフォーマンスが高いのが特徴です。
が、これも長期的視点にたてば、ポートフォリオが安定せず、最終的にはマーケットからの退場を余儀なくされる (奇跡的に生き残る相場師もいますが、それは数億人いる投資家のほんの一握り...) ことが多いため、積極的な運用 (殖やす運用) にはアリかもしれませんが、大きな資金、人さまの運用を任されるような、安定的運用 (守る運用) には不向きであると考えられます。
短期的な損失を受け入れ、より利益の出る取引に即座に移行できるトレーダーを目指しましょう。
それには、
「ストップ・ロス・オーダーを設定して取引をする」ことに尽きます。
心理的なストップ・ロスでは役不足です。
なぜなら、エントリー時にさんざん自分に言い聞かせたであろう、そのストップ・ロス・オーダーを守れる人が極めて少ないからです。
心理的ストップ・ロスに従って行動するのは至難の業ですし、機械的に注文しなければ約定しないような、相場の急変に果たして対応できるものか、また立ち会えるのか、という疑問も残ります。
相場の動きはランダム。自由度が高く、理にかなったシステム売買のルール (=ストップ・ロス・オーダーを決めるルール) に従わない限り、満足のいく結果は得られないでしょう。
直近の規則性などすぐに失われるものなのですから。
■トレード結果に影響を及ぼし得る4つの心理的バイアス
1) 過信
2) 固定観念
3) 確証
4) 損失嫌悪
2009.05.16 14:00
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