自動売買ソフト(EA)のエクイティカーブ(資産増減曲線)が、
キレイな右肩上がりになることはありません。
いかなる通貨ペアであっても、
為替相場がランダムウォークに近いことは、
裁量トレードの経験者であれば、みな理解していることです。
この動かせない事実から、どのようなロジック設計を行おうとも、
エクイティカーブは上下に ”カーブ” することになります。
エクイティカーブがキレイな右肩上がりになっているEAの特徴を列記します。
取り扱いには、十分ご注意ください。
利食いが10pipsに満たないスキャルピング手法で、リアル相場に通用しないEA
設計者は相対取引における投資家が不利な点(=スプレッドの拡大、スリッページ、約定拒否等)を理解していない
さらに、終値で確定するようなテクニカル指標を用いてリアルタイム判定させているため、バックテストとの乖離が大きい
エントリーポイントを吟味しすぎで、あまりトレードしないEA
その割に イグジットポイントは雑...
相場に合わなくなったと判断したら、パラメータを変更するEA
その判断自体が相場の理解不足により招いたものであり、
過去相場から最低限の確率的優位性(エッヂ)を確認できていないEAは、早晩また変更を余儀なくされる
まずは Strategy Tester Report について理解を深めましょう。
「自動売買ソフト(EA)の評価方法について」
→ http://fx-on.com/ebooks/detail/?id=5530(PDF:3.1MB )
をご一読ください。
P.S.
myfxbookによる公開データは、MT4バックテストで取得するStrategy Tester Report よりも、そのEAをさらに詳しく分析/評価できます。
P.P.S.
ちなみにエクイティカーブを綺麗な右肩上がりにする唯一の方法は...
ギャンブルの必勝法、マーチンゲール法を用いる以外ありません。
為替相場は、どこまでいっても大きなレンジです。
この絶対的なルールを用いて運用するのがナンピン+マーチンゲール手法です。
一攫千金はありません。
とにかく損切りが嫌いで、資金が多い投資家に好まれる手法です。
2014.06.12
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