【南ア】資源と南アフリカ

南アフリカといえば、金、プラチナの産出国であるとのイメージが強い。実は、これらの金属ばかりでなく、いわゆる希少金属(レアメタル)の生産・埋蔵量とも高い世界シェアとなっている。

日本は有事に備えて石油の備蓄を行っていることは有名であるが、同時に現代産業に必要不可欠な希少金属の備蓄も行っている。独立行政法人 石油天然ガス・金属鉱物資源機構や民間により、特に重要と考えられる7種類の希少金属の国内必要量の20〜30日分を備蓄している。



対象となっている希少金属は、「ニッケル」「クロム」「タングステン」「コバルト」「モリブデン」「マンガン」「バナジウム」の7種類となっている。現代産業に必要不可欠な、これらの希少金属のうち、「バナジウム」「クロム」「マンガン」の2006年の生産量、もしくは推定埋蔵量において南アフリカが1位となっている。

また、プラチナも今後の発展が期待される『燃料電池』の反応触媒の原料である。世界的な金属市況に値段は左右されるものの、南アフリカは今後も金・プラチナ、及び希少金属の大口の供給元として機能すると考えられる。


■金属の用途の一例
ニッケル → ニッケル・水素電池、ステンレス鋼、特殊鋼の添加成分
クロム → ステンレス鋼、スーパーアロイ(耐熱合金)、航空機部品
マンガン → 製鉄時の脱酸脱硫剤(製鉄には不可欠)、マンガン鋼
ハナジウム → ハナジウム鋼、チタンとの合金(航空機、ロケットの部材)
金 → アクセサリー、半導体(CPUの性能を左右する重要な素材)
プラチナ → 排気ガス浄化剤、次世代エネルギー『燃料電池』の反応触媒、アクセサリー
パラジウム → 水素吸蔵合金、反応触媒、排気ガス浄化触媒



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