相場は気象予報図に似ている

辻野 光さん(仮名・女性35歳)
職業 会社員
投資歴 6年
投資資金 500万円

辻野さんは中堅の食品メーカーに勤務する個人投資家。忙しい毎日だが、投資セミナーや勉強会への積極的な参加や、仲のよい投資仲間とのマメな情報交換も欠かさない。独身時代に老後を見据えた将来への備えという目的から始めた投資も、現在は資金的にもゆとりができ、精神面でもあらゆる局面を楽しむ余裕が加わったという。辻野さんは、投資はその人の人生観が表れる行動であり、相場を読むことは天気を読むことと似ていると感じているという。

●辻野さんの投資歴についてお聞かせ下さい。

 東京の大学を卒業後、Uターン就職で地元に帰りました。地元の地方銀行に子供の頃からお年玉などを預けてほとんど使わずに貯めてきた口座を持っていて、その口座を利用して6年前に為替取引を始めたのが投資と呼べる最初のステップでした。20代後半になり、将来への不安を漠然と感じるようになったことで、より積極的な運用が必要と考えたことが動機です。年に2〜3回は海外旅行に出かけるので、円高になっても円安になっても困らないという点でも、為替取引は便利です。
 2年前からは、個別株も5社保有しています。この5社で300万円、為替で200万円というバランスです。元手100万円から投資を始めて500万円まで殖やしましたから、6年間で5倍という計算です。予想以上に早いペースでしたが、今後は、投資資金自体は3分の2程度に減らし、よりリターンの高いものに投資したいと考えています。投資は、余裕資金を厚めに確保しておくことが大切です。投資に失敗して万一、丸々失われても生活に支障がないよう、最低限、自己資金の3分の1は残しておくべきだと考えています。
 
●最適と考えるリターン目標と投資バランスは。

 利回りの簡単な計算方法として「72の法則」があると教わりました。この方法では、元手を2倍にするために年利何%で運用すると何年かかるのかを「72÷年利」という単純な計算式で求めることができます。例えば年6%で運用したら、「72÷6=12」で12年かかるということです。適した資金バランスは人それぞれですが、一部はハイリターン商品に投資してごく短期で2倍にし、ほかは「ミドルリスク・ミドルリターンで手堅く」という形でいくのが私の戦略です。「ミドルリスク〜」の部分は着実に殖やし、「ハイリターンで運用した一部」も次第に膨らんでいくのが最も望ましいのですが、「ハイリターン」の部分はごく一部にとどめておけば、ゼロになってもリスクは最小限で済みます。
 
●投資判断を行う上では何を重視していますか。

 自分に対しても、投資の情報交換をする友人たちと話をしていても感じるのですが、投資という行為には人生観が表れるとつくづく感じます。そもそも、人生の中でのあらゆる行動が「投資」なのかもしれません。どこまで挑戦できるのか、どこまで信念を貫くことができるのか、ということで真価が問われ、結果もついてくるのではないでしょうか。まず、そのような意識の持ち方を重視しています。
 具体的には、株でも為替でも、チャートは当然念入りにチェックしますが、チャートを分析していると、相場を読むことは天気を読むことに似ているとも感じます。チャートの分析手法には長い歴史を持つものが少なくなく、ここには投資の重要なヒントがあります。例えば、一目均衡表は、戦前に編み出された手法が半世紀以上を経た現代にも活かされているわけです。ローソク足にしても、役立つからこそ長く活用されてきたものです。これらは、相場と出来高や取組高などを絡ませた「占い」的な性格を持っているといえます。
 そして、相場を占うということは、天気予報に例えてみると身近でわかりやすいと思います。仮に「温度」という経験値から明日の天気を読むような手法だけを用いると、おそらくかなり当たり外れが多くなるでしょう。ですが、天気予報はこれまで様々な進化の歴史の中で、予報確率を高めてきました。これを参考にするとすれば、相場は「温度」、出来高は「気圧」といったところでしょうか。これらの気圧配置、温度差、最高、最低気温などを総合的に様々な角度から判断するわけです。
 
●天気は晴れの日ばかりではなく、激しい雨風の日も大雪の日もあるかもしれませんね。

 これらの気象になぞらえた要素に、台風(経済的変動、政治的変動)といった突発的な要素が加わって、相場の世界に変化がもたらされます。いま儲けを出していても、いつか必ず流れが変わるときが来るのです。逆もまた然りです。そう考えると、流通している空気や水(資金や商品)に大きな変化がないとすれば、大きなうねりとしての資金はどこに流れるのか? 何がどう変化するのか? というような視点になぞらえることが可能です。



その他為替投資情報は、  こちら  から...
またFXスキルアップには、  こちら  もどうぞ!




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