経済成長期待が産み出すバブル経済

バブルは泡。深海から泡が上がる。水圧が弱くなると泡は大きくなる。水面まで到達するとはじけ、空(くう)の中に消える。
泡は何だったか...それは共同幻想の「経済成長期待:Expectation」から生まれたもの。


60年の戦後世界で、大きなバブル経済崩壊を体験したのは、日本人だけ。当初「バブル経済」という用語もなかった。1980年代末の日本経済は、世界最強と言われていた。


最強だから、株価も地価も高い。日本の地価(1990年当時2200兆円)で、25倍の国土をもつ米国(当時は600兆円の時価)が4回買える※1。米国経済は世界の25%だから、日本1国で、世界の土地が全部買えるとも言われた。

   ※1 米国の総地価は4000兆円。日本は1000兆円なので、ちょうど今、逆に米国が日本を4回買る。


89年末の株価のPER(株価収益率=株価/1株当り純益)は60倍を超え、日経平均は4万円直前。税引き後純利益(東証一部で合計10兆円)の60年分(!)を株価としていました。

時価総額はピーク(89年12月末)で600兆円でした※2。

   ※2 現在のPERは次期予想純益に対し、17倍〜18倍のレベルです。


ある二世経営者が言っていた。
「銀行の支店長が来て、これだけ土地含みがあるのだから、いくらでも貸します。」
しかし彼は借りなかった。
「経営者として失格だと言われましたよ。」
銀行の支店長は「土地担保があれば貸すこと」が成績になっていた。

別の二世は、総額100億円の借金をし、次々に土地を買い、「土地の時価は200億円」と誇っていた。
借金には、三菱銀行から借りた「当初10年間は利払いのみ、10年後一括返済」というリスクの高いローンを20億円分含んでいた。

米国の住宅金融にあるI/Oローン(インタレスト・オンリー・ローン)と同じ。約5年後に、営々として先代が貯めてきた全財産を失い倒産した。


しかし、時代のただ中では、危険という意識はあっても、確信をもって「それはおかしい」とは言えなかった。実際に土地が、今の5倍以上の高値で売買されていたからである。現実の印象は強い。バブル経済の空気の中では変なことが変でなくなる。「今の現実がどうであっても、変なことはいずれ正される。」と考えておかなければならない。



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