利上げ観測があったユーロであったが...

福井日銀総裁は利上げスタンスを明確にした※1。
利上げの時期については様々な憶測があるが、ロイター通信社アンケート調査によると年内の利上げ観測が過半数、年度内が8割方であった模様。
中でも今年12月20日予測が最も多く、利上げの決定的な判断材料は、世界的な流動性懸念の解消との回答が最も多かった。

※1 福井日銀総裁定例記者会見 要旨
・規定通りなら今後も金利調整の必要性に変わりはない
・経済実勢に比べ金利は相当に低い
・景気拡大シナリオ、現時点で大きく変える必要はない
・米経済、景気後退には至らず底打ちへ
・円キャリー取引も低金利によるひとつの歪み
・サブプライムでの米経済下振れリスクは高まっている
・世界経済巡る不確実は増大
・米欧金融市場の不安定な状態続いている
・世界の市場安定、期間どの程度かかるかは不明
・ECBやFRBの政策で日銀の判断が狭められることはない
・水野委員は利上げを提案、金融市場注視も世界や日本経済拡大の可能性高い
・多数意見は世界経済の不確実性が増し金融市場と世界経済を注視すべき
・米経済が悪くなると、一直線に日本も悪くなるという単純な構図ではない
・日本経済を取り巻く環境は不確実性増大、従来以上に慎重に点検
・日銀短観で資本支出のトレンドを見極めたい
・すべての問題がクリアになるまで何もできないのでは政策にならない
・金利水準に目指すレベルもなく、スケジュールもない
・消費者物価は徐々に上昇を再開する見込み
・資本支出は引き続き緩やかに拡大している


利上げ観測があったユーロであったが、本日追加利上げは困難との見方が出てきた。

ユーロは対ドルで上昇を続け連日史上最高値を更新しながら現在も高止まりとなっているが、
 @ユーロの上昇は輸入物価を抑えるだけに留まらず、輸出にとっても好ましくない。
 Aユーロがこのまま上昇すれば当然インフレリスクは後退すること、
 B米政策金利が0.5%引き下げられ、
 Cさらに英政策金利には引き下げ観測が浮上してきている
こともその要因である。

2007.09.20 11:30



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