ダウ理論

ダウ理論はチャールズ・ダウが1884年にウォールストリートジャーナル紙に掲載した論説が基となり、後に発展した理論です。

おなじみの「日経平均株価」「NYダウ平均」は、ダウ理論に基づき算出されたものです。

今日、広い意味でのテクニカル分析とされているものの多くが、様々な形でダウ理論に由来するものであり、ダウ理論こそがテクニカル分析の元祖と考えられています。
この「平均株価」という考え方は、本来は景気循環を探求するために考え出されたものです。


ダウ理論は、工業株価平均や鉄道株価平均にまず応用されましたが、その解析手法の大半は、商品先物市場にも非常によく当てはまります。ここでは6つの基本法則について述べていきます。


1.平均はすべての事象を織り込む

需要と供給に影響を与える全ての要因は、市場に反映されます。地震やその他の災害は予測できない事態ではありますが、直ちにマーケットに織り込まれていきます。


2.トレンドには3種類ある

ダウの定義によると、連続する高値、安値のそれぞれがその前の高値、安値より上である限り、アップ・トレンドが存在するとされています。ダウン・トレンドはその逆になります。これがトレンドの基本的な定義であり、すべてのトレンド解析の基本となります。
投資家にとって最も重要なのはマーケットの主要な方向性であるとダウは定義し、トレンドを、主要トレンド・二次的トレンド・小トレンドに分類しました。主要トレンドは通常1年から数年間、二次的トレンドは主要トレンドに対する調整と考えられ通常3週間から3ヶ月間継続します。また小トレンドは二次的トレンドの調整と見られ3週間未満の期間のことをいいます。


3.主要トレンドは3段階からなる

主要トレンドは通常3つの段階からなっています。最初の段階は、悪材料はマーケットにすでに織り込まれたと考える先行型の投資家による買い集めの段階です。第2段階は、値段が急騰しトレンド・フォロアーの多数が市場に参加し始める段階です。第3段階は、新聞の記事がしだいに強気に傾き、思惑的な出来高が増え始めます。また、一般投資家の参加が増えることも特徴とされます。この最終段階では、底値圏で誰も買い手がいない時に買い始めた投資家が、誰も売っていないうちに利食いを始める時期でもあります。


4.平均は相互に確認されなければならない

ダウは、工業平均と鉄道平均について、この両者が同じシグナルを出さない限りは本格的な強気、あるいは弱気マーケットのシグナルとはいえないとしています。また、シグナル発生は同時である必要はないとしていますが、接近していればしているほどよいともしています。


5.トレンドは出来高でも確認されなければならない

出来高は、シグナルを確認するのに2番目に重要な要素とダウは述べています。もし主要トレンドが上昇基調であれば、出来高は価格が上昇するにつれ増加し、価格が下落する時には減少します。ダウン・トレンドでは逆のことが起こります。しかし、出来高は二次的指標であり、ダウ理論における売買シグナルは終値に基づいていることを忘れてはいけません。


6.トレンドの転換は明白なシグナルが出るまで継続する

今日利用されているトレンドフォロー手法の多くの基礎をなしています。別の言い方で表現するならば、活動中のトレンドはそのまま活動を続けるということになります。


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