例えば、今日1ドル=112円だったのが、明日には、110円になるという事もあるわけです。
FXではこの為替の変動により得をしたり損をしたりする事があるのです。
この為替の変動により利益や損失のことを「差損益」といいます。
【そもそも円高・円安とは?】
円高、円安という言葉をニュースや新聞で聞いたことがあるかと思います。
では、ここで質問です。
1ドル=110円が1ドル=105円になった場合これは「円高」でしょうか?「円安」でしょうか?「数字が小さくなってるんだから「円安」に決まってるジャン!!」
ブー!!! 答えは「円高」です。
1ドル=110円の時に1ドルの商品を買おうと思えば、110円必要なわけですが、1ドル=105円になれば110円と比べて5円安くその商品を買うことが出来るのです。
つまりは、少ない円でその商品を買えるという事は、円の価値がドルに対して高くなったという事で「円高」といいます。
そしてドルに対して円が高くなるわけですから、同時にドルの価値は下がっているということになり「円高・ドル安」となるわけです。
その逆で1 ドル=110円のものが115円になれば、「円安・ドル高」になります。
【為替の変動でどうして儲かるのか?】
〜 高級外車のディーラーになって考えてみよう 〜
あなたは、高級外車のディーラーです。
今回、5万米ドルで買った高級外車を6万米ドルで売る契約をゲットしました!
いったいこの契約に為替の変動がどのような影響を与えるのでしょうか?
検証してみましょう!!■【ケース1】
1ドル=100円のときに買って、同じ為替レート100円で売る
■購入金額:100円×50,000米ドル=500万円
■売却金額:100円×60,000米ドル=600万円
600万円―500万円=100万円の利益!!■【ケース2】
1ドル=100円のときに買って、円安:1ドル=200円で売る
■購入金額:100円×50,000米ドル=500万円
■売却金額:200円×60,000米ドル=1200万円
1200万円―500万円=700万円の利益!!■【ケース3】
1ドル=100円のときに買って、円高:1ドル=50円で売る
■購入金額:100円×50,000米ドル=500万円
■売却金額:50円×60,000米ドル=300万円
300万円―500万円=200万円の損失!!
為替の変動により、こんなにも儲けが違ってくる!
高級外車を例にして、説明しましたが、FXでも考え方は同じです。「高級外車」という商品が「通貨」という商品に変わっただけと考えればオッケーです。
例えば、1ドル=100円の時に1万ドル買うとします。(100×1万ドル=100万円)これが、1ドル=110円になったところで売ると100万円が、110万円(110×1万ドル)になるので、10万円の利益が出ます。逆に95円で売れば、5万円の損失ということになります。
つまり、1万ドルの取引で1円動けば±1万円、10万ドルの取引なら±10万円ということです。
為替の変動は、あなたに大きな利益を
もたらしてくれるものでもあるのです
【円高でも利益をゲット】
FXではドル高を狙うだけではなく、ドル安を狙って利益をゲットする事も可能です。
「ドルを売って、ドルが下がったら買う」ということになりますが、「先に売る」ということに少し違和感があるかもしれません。
ただ、取引をしている通貨がドル円とすると「円が安いところで買って、円が高くなったら円を売る」ということになりますので、要は、ドルを買うことのまったく逆をしているとイメージすればいいだけです。
ただし、ドル円でドルを売った場合は、現在ドルの方が円よりも金利が高いのでその分の金利差をスワップ金利として支払わなければなりません。
【為替の差損益は売買から生まれる!!】
〜 将来のドル高を見込んで1万ドルを買った場合 〜
〜 将来のドル安を見込んで1万ドルを売った場合 〜
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