国際取引の決済を担う通貨のことです。
基軸通貨はその時代に経済的、政治的、軍事的に最も力を持つ国の通貨が担ってきました。
基軸通貨の推移
【年 代】 【基軸通貨】
●19世紀以前→ 金
↓ ↓
●19世紀以降→ ポンド(イギリスの通貨)
↓ ↓
●第二次大戦後→ アメリカのドルが用いられるようになりました。1944年〜
■基軸通貨の優位性
基軸通貨は自国建てで国際取引ができるため、他の先進諸国のような為替変動リスクがありません。
普通は一国の国際収支バランスが崩れて他国からの借金が増えると、外貨準備高が減り、やがてIMFから構造調整を強いられることになります。
しかし、自国通貨で対外支払いができる基軸通貨国は、借金がかさんでもそのような事態には陥らずに済みます。
※IMF=国際通貨基金(International Monetary Fund)
※為替変動リスク=資産を外貨で持っている場合に為替レートの上下によって、外貨を自国通貨に戻した時に資産価値が影響をうけることです。
※外貨準備高=外国に対しての債務(この場合は外貨建て)の返済に備えて、国が保持している準備資金のこと。
■アメリカの基軸通貨国への執着
国も国民も借金漬けでありながらも、経済大国、軍事大国としてアメリカが君臨していられるのは自国に赤字のツケを他の先進諸国に負担させるような金融政策、経済政策を押し付け、世界への経済的、政治的、軍事的影響力を強めるという離れ業をやってのけているからです。
それができるのは、この国が基軸通貨国だからこそ。そのため、アメリカは基軸通貨という錬金術の源泉を死守しようと躍起になっているのです。
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ユーロが 米ドルの地位を奪うのかもしれませんね! ご意見を伺えたら有難いです。