消費者物価指数&政策金利の推移
出典:南ア準備銀行 (SARB:http://www.reservebank.co.za/)
本日は、注目の英国、EUR圏政策金利とともに、ひっそり?と南アフリカ(22:00予定)の金利も発表される。
→ 2007.12.03 記事
連続利上げ(2007年6月〜、3回)しているにもかかわらず、CPIは南ア準備銀行の意図に反して設定したインフレ・ターゲットの上限(前年比 +6.0%)を大きく超えてきており、先月まで既に7ヶ月連続を数える。次回発表のそれもおそらく+6.0%以下はないということは容易に想像がつく。
本日も利上げ予想となっているが、これまでのところ利上げ効果はあまり見られず、CPIの上昇傾向もいっこうに収まりそうにない...
この状況下で、これまで通りの短絡的思考をもって
「金利が上がってスワップポイントが増えるからラッキー!」と喜んでいていいものだろうか?
もし予想通り引き上げが行われたとして、11% という政策金利は、はたして投資運用に適する数値・通貨なのだろうか?
この数年、南アランドを好んで長期ポジを仕込んできたが、ここにきて初めて南アに対する不安を抱いている。
■ランド円買いに対する注意点(ファンダメンタルズ)
・インフレは基本的に国内の需給バランスがタイトになり生じるものだが、南アの場合それに加えて
→ 内需の拡大による輸入の増加 → 貿易赤字拡大
→ 対外不均衡による通貨安 → 輸入物価上昇
→ さらなるインフレ圧力
という悪循環に陥っている。南アランド円の長期チャート参照
・これ以上の金利引き上げは、通貨の価値を下落させるだけでなく、
金利に敏感な耐久消費財の売れ行きや住宅投資、設備投資に大きく影響を及ぼしかねない。
・今回は、長期用にも関わらずストップオーダーを含めた
レバレッジコントロールの重要性がさらに増加。
2007.12.06 9:00
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南アのインフレが止まらず、昨晩も予想通りの11%へ。次回2月も金利引き上げ濃厚。南アフリカ準備銀行(SARB)の予測では、2008年3月までに+7.8%のピークを打ち、2009年には6%に回帰するとの予測だが、某調査機関によるとSARBの予測は楽観的すぎる!とのこと。
それによると、ピークは8.5%、2009年でもインフレターゲット6%には落ちてこないとの予想。
主原因は別にあるが、以前2002年〜2003年、CPI が10%を超えて推移していたときの話、ランド円レートは12円を割り込み、大きく落ち込んでいたことを連想させる。(怖)
やはり今の金利引き上げ効果の全く見られない CPI にかなり不安を感じる。戦略含め、続きは後ほど「W2Cメール」にてご連絡します。