【欧米】ヘッジファンドに関するレポートを頂きました。注意が必要かと...1/2

サブプライム問題の巨額な損失処理が欧米金融機関で進んでいます。
が、今後も格付け引き下げのスピードアップによりCDO等処理に巨額の損失をもたらすものと思われます。(損失額は1−3月期分が4月以降に)


シティやメリルは大量保有するメザニンABS、CDOを60〜70%で評価しており、12月にJPモルガンが流通価格は30%前後とする評価行為を正しい行いだとするなら、ここ2ヶ月で加速した評価減に、現在は10−20%(額面1ドル→10セントと評価)が正当であり、 すでに「債務超過」で体力を喪失しています。


さらにCDO等価値の下落に加え、金融機関が担保を持たず「防衛策のない」ホームエクイティローン 90兆円 の延滞が起こっています。
そうなれば全て金融機関の損失となってしまいます。
2007年9月までで約2兆円 + 2008年3月までの半年で5〜10兆円の損失規模、そして今後数十兆円規模に拡大し、それが全て金融機関の損失と化します。


加えて、欧米金融機関は関連SIV(投資ビークル=80兆円規模)の処理に取り掛かろうとしています。
ABCPは落ち着きを取り戻していますが、SIVの購入したCDOは流通していませんし、AAA格付けは少なく、低格付けCDO保有の90%(70兆円前後)は損失と化すでしょう。


次には、これまた低格付けCDOに投資していたヘッジファンド(200兆円)の処理が待っています。ヘッジファンドがレバレッジを効かせるために借り入れるのがプライムブローカーであり、そのほとんどが欧米金融機関です。


こうした問題が米国のリセッションを誘発し、景気後退の長期化に企業の倒産懸念が高まります。
そうすると今度は45兆ドル(4800兆円)規模のCDS(Credit default swap)危機が発生しかねません。
この危機を避けるため、FRBもECBも、90年代の日本のように債務超過の大手金融機関への公的資金の注入となります。


日本株については、海外株式に先行して売られています。
ヘッジファンドは2007年、日本株を70億ドル(7500億円)売っており、2005年後半からの日本株急騰以前に買っていた海外勢はもう持っていません。
ここから売られるのは、2007年にヘッジファンドが170億ドル(1.8兆円)の資金を注ぎこんだアジア市場です。

ヘッジファンドに関するレポートを頂きました。注意が必要かと...2/2」に続く

2008.02.09 22:00

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タグ:ABCP ABS SIV CDO CDS
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