上図、USD/ZAR(ドルランド or ドルザル)の1時間足チャートからもその様子がみてとれます。
先週から徐々に下値をさぐりながら切り下げてきました(ランド上昇)が、
今週に入って7.54あたりに位置する壁(中期トレンドではサポート)に再三阻まれ、昨晩いっきに逆方向 7.9220まで上値を伸ばしました。
これにより2月8日の7.8675を上抜いて今年の高値を更新、
一昨年(2006年10月)の高値 7.9723 とほぼ並ぶところまで値を伸ばし 8.0000 を伺う動きになってしまいました。(泣)
今回の南アランドの暴落理由一つ目として、この投機筋ストップハンティングの動きを挙げておきます。
上図USD/ZAR週足チャート(2003年〜)でみても、長期的には 6.0000 - 7.0000 - 8.0000 のレンジともとれ、現在がレンジの上限に位置し、スワップポイント(金利差:8.00% = 11.00% - 3.00%、ZAR/JPYは10.50%)を考えると、南アランド絶好の買い場であることがわかります。
振り返ると最近の南アランドに関していろいろ書いてきましたが...
→ 「ZAR円の下落が止まりました!? とりあえずMA21日が・・・」2008.02.17
→ 「昨年末を起点とした今回の円高相場について」2008.02.12
→ 「南アランド円Lスワップ派の方々へ・・・心を折らないで下さいm(_ _)m」2008.02.08
→ 「緊急レポート「南アランド円下落理由について」(こじつけ!?)」2008.02.06
もうひとつの理由は、
「高レバ+南アランドロング」の方々のロスカット(損切り含む)です。
例えば、
昨年ポジションを構築した平均的な投資家の購入レートを16.7と仮定すると、
・x10(10倍のレバレッジの意)をかけたポジションは、15.2のサポートをブレイクしたときにロスカット(破産)となってしまいます。
同様に
・x7なら、14.7のチャートポイントを、
・x5なら14円を割れて13.9で...
となります。
昨年末に14円割れを予測していた投資家が皆無であったことから考えても、
今回の下げ足の速さは皆さんの強制ロスカットの連鎖が原因と考えます。
以前にも書きましたが、南アのショートポジションを長期保有するというのは考えにくく、
上記「投機筋のストップハンティング」+「スワップ派といいながら高レバホールドの方々のロスカット連鎖」であれば、下げ足が異常に速いことも説明がつきます。
W2Cの南アランド円(ZAR/JPY)に関するレバレッジ管理は、これに基づいて設定しています。
・ランドがもともとボラティリティが高い通貨であることを知らず、
・スワップ派(=ストップ設定なし)といいながら、安易なレバレッジ設定
をすると、今回のように取り返しのつかないことになります。
考えてみれば単純な理由であり、わかってしまえば恐れる必要は全くありません。
南アの現在の財務状況や将来性等を鑑みても同じことが言えますね。
長文になりましたが、最後
ついでに短期ストラテジーとして、ランド円の日足チャートを見ると、
本日より13.49を割ることなくこのまま上昇してくれると、14.27-14.37のレジスタンスゾーン(3月第一週あたり?)にぶつかり、これをすんなり抜けることが出来れば「ダブルボトム」の上昇トレンド転換の比較的強めのサインになります。よろしければ一緒に祈ってください(笑)
2008.02.21 12:00
引く人もいれば、新たに投資する人もいます。どうなるかわかりませんが、下がるなら買い増していきます!
皆さんで上げていきましょう。これからもよろしくお願いします。
ところで、参考までにご意見をお聞きしたいのですが、
今回14.1まで上昇して、昨日、また下落しました。
それに対して、自立反発の一巡という見方がありましたが、皆さんはどう考えますか?