豪ドル/円と一目均衡表

昨日東京時間はいつも通り動意に乏しかったが、ロンドン市場に入り再び円買いになりました。
モノライン救済案の話や値頃感からの円売りオーダーも散見されましたが、昨年から続くこのしぶとい円高局面では、円ショート戦略(スワップ狙いの外貨預金ライクな投資手法)はなかなかワークしません。



小さな上昇のを捉えても、何も考えず売りのポジションを建てた方がはるかに大きな利益となってしまいます。(泣)
あらためてトレンドに逆らう(今でこそ、そのトレンドが確認できるのですが...)ことがトレーダーにとっては致命的な行為であることを痛感させられています。



この円高局面にあってもかろうじて調子の良かった豪ドルまでもが、
昨日のRBA(豪準備銀)は予定通り政策金利の引き上げを行ったにもかかわらず例の「噂で買って事実で売る」値動きとなってしまいました。

声明も追加利上げを示唆するほどの強い内容ではなかった事に加え、「豪経済には大きな抑制要因が存在している」とのコメントから、早々と来年の利下げの可能性を織り込み始めているとのこと。。。

先ほど発表された豪経済指標、四半期GDPも
 GDP-4Q:0.6%(予想:0.8%)
 GDP-4Q(前年比):3.9%(予想:3.8%)
と芳しくなく、テクニカル(オカルト?)分析とファンダメンタルズ(経済指標)が珍しく噛み合っている感じです。



下に豪ドル/円の日足チャートを示しました。



振り返ると、一目均衡表の雲のねじれ(先行スパン1,2の逆転)と豪ドル/円値動きがかなり一致することが見て取れます。

雲のねじれはチャートの先(未来)に描かれるため、転換や加速の予測に非常に役立ちます。(そういった意味でも代替品はない!?)

・雲のねじれで転換した(天底をうった)日:9/10、11/1、12/26
・雲のねじれで加速した(雲を抜けた)日:9/20
・雲にサポートされた日:11/12、11/13、3/4
・雲に頭を抑えられた日:11/14、12/12、1/10、1/11、2/5


どうでしょうか?かなり未来予測に役立つと思うのですが...
ついでに、今回の雲の上抜けは分厚いところを抜けていったので「息切れした?」とも取り様によってはとれなくもありません。MA200もレジスタンスになりました。)



減速についていろいろ述べましたが、もっと大きなトレンドは図のようにまだ崩れていないと信じます。
昨年からのボラティリティの異常さ(ボリンジャーバンドで確認)だけが気になるところではありますが...



2008.03.05 11:30

にほんブログ村 為替ブログ 為替投資情報へ  人気blogランキングへ  相場師ブログランキング
この記事へのコメント
コメントを書く
お名前: [必須入力]

メールアドレス:

ホームページアドレス:

コメント: [必須入力]

認証コード: [必須入力]


※画像の中の文字を半角で入力してください。

この記事へのトラックバック